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グッスマ社長のオタク文化の世界展開構想に寄せて

僕らに『スターウォーズ』さえあれば――グッスマ社長・安藝貴範が語るオタク文化の世界戦略 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.052 ☆:ほぼ日刊惑星開発委員会:PLANETSチャンネル(PLANETS/第二次惑星開発委員会) - ニコニコチャンネル:エンタメ

グッスマの安藝社長のオタク文化の世界展開に対する言及。秋葉原にも触れている。

安藝 いやもう、その二つは混ざります。日本のローカルなオタクカルチャーが、外国人は大好きなんですよ。最大の発信源である西海岸の人たちが、特に大好き。Skrillexもそうですが、みんな東京で何かやりたがるんです。日本に来ても、京都に行かないですからね。ひたすら秋葉原や中野、浅草なんかを回ってますよ(笑)。

宇野 社会学者の知人が香港にいるのですが、彼がこの間、「東京の人たちは、東京の西側に文化があると思っている。それは外国からみたら大きな間違いで、外国人にとっての東京は、やはり浅草と秋葉原と銀座とビックサイトである」と言っていたんですね(笑)。

このあたりとかそれは別に思ってるの一部なんじゃねーのというツッコミがありそうだけれど、平日は渋谷で仕事をして休日に秋葉原にいくとその渋谷とはまた違う圧倒的なパワーに気圧されそうになって確かにそうなんだろうなと納得できるわけであります。(休日の渋谷は?というお話もあるけど)

単純な人の多さとかオシャレな店がいっぱいあるとかハイテク都市だとかそういうのじゃなく、偏った欲望が渦巻いているせいで生まれる空気というか街そのものをひとつの文化として切り出せるような極限までクラスタ化した空間が秋葉原にはあるわけです。(上の一文でビックサイトがまるで一大観光地であるかのようにしれっと混ざってるのは恐らくそうやって切り出された文化が年2回ビッグサイトにまるごと移動式サーカス団のように移動してるからだと思うんですよね。コミケに関しては全国から集まってくるから語弊あるけど。)

「日本すごい」的な文脈は至るところにあって、いやいやでもそれは世界70億人の一部で言ったのを拾ってまとめただけだからという意見はもちろんそれは間違いなくそうで、世界には多くの人が支持する国や地域が他にも山ほどあるわけだけど、それでも秋葉原という地は特異な場所であり日本という国をその文化で強烈に印象づけちゃってる面は少なからずあるなと。

その文化も具体化して見ていくとそれは観光資源として、日本を代表する文化としてどうなのというお話になってこれもまた物議をいたるところで醸してしまうのだけど、これもやはり一つの文化の側面として捉えてもらいたいなぁというのが各方面に対する自分の姿勢であります。示したこと無いけど。

11年の大震災以降少なくなっていた海外からの観光客も近頃めちゃくちゃ増えたように感じます。感じたというか実際そこら中にいるんですが。狭い区画ですからね。(数字として見たら大して変動ありませんでしたとかだったら出直してきます。)
遠のいてしまっていた足が戻る魅力があるというのはすげーことだと思います。

話を記事に戻しますが引用した記事は、文化を作る一人ひとりは対面とか役割とかそんなものはこれっぽっちも意識せず目の前にある好きなコトや仕事をひたすらこなして日本内だけの(金銭的)評価に甘んじてしまっているので、その作り上げた文化が海外でも受けるんだからグッスマとしては(安藝さんとしては?)パトロンとして動いていずれ待遇を改善していきたい、ということを一つ課題として提示していました。

この記事に書いてあることが本当に本気で企業として安藝さんとして偽りや誇張なく主張しているものであるなら、自分の考えとも被るところが大いにあるので強烈に支持したいなぁと思って2回位読んでブクマしました。

安藝 いや、僕は違うんです。根っこがないヤツなんです。オタクにもなりきれないから、自分で「これをやりたい!」というのが出てこない。だから、いつもモチベーションがない状態から始まるんです。で、誰かがやりたいと言い出したら、「よし、じゃあモノにしちゃおうかなぁ」となる。それだけのことであって、自分ひとりでは何も出来ない人間なんです。特にグッスマが始まってからのこの10年くらいは特に顕著で、人からモチベーションを借りて生きていますよ。

そういう人でも動けることがあるっちゅーことです。