アキバ住み

いつかは電気街

冴えない彼女の育て方は「萌え」を再認識できる良アニメ

「萌え」という言葉を持ち出すとミーハーというか、既に古典の域で誰も使わなくなったけれど、アニメ・冴えない彼女の育て方を見て改めて「萌え」の何たるかを再認識した。
今時何かのキャラクターに対して「萌え」の感情は抱かないというか、既にそれは「かわいい」とか「好き」っていう表現に回帰している感ある。

衝撃を受けたのは第3話だ。加藤恵が後半で詩羽先輩の脚本通りの演技(?)を見せるのだけど、あれは原作を読んでなくてよかったと心底思う。(原作にあったのであれば)
今まで棒キャラでフラグが立たないっていう設定をされていた彼女が急に超絶ヒロインになるところは、枯れてしまった「萌え」の感情を萌芽させる威力を持つシーンだったと言っても過言でない。
セリフ回しもそうだし、仕草も素晴らしかった。
個人的には「してやられた」と思ったんだけど、世間の評価はどうなのだろう?ノイタミナ枠だったりテンプレラノベ臭がしてたりで放送前というか一話始まってからもそれほど期待をしていたわけじゃないんだけど、この回だけは脱帽ものである。

まぁ手法としては「ギャップ萌え」だと思うので別に何か新しい手法でもなんでもないんだけど、だって元々が何もないはずのキャラだったじゃないですか…。こっちだって見るときの心構えとしてそういうものだと思ってたんだよ…。

倫也のクラスメイトのはずなのに、その存在に気づかれずにいたごく普通の女の子。 一緒に会話していたはずなのに、気づいたらスマホをいじったりして 背景に溶け込むステルス性能をもつ。 よく見たら可愛く、誘われれば何でも付き合ってあげる人の良さを併せ持つが、 その安心感からかフラグが立たない。

キャラクター | TVアニメ『冴えない彼女の育てかた』公式サイト

「ギャップ」というのもちょっと違うか。別に二人きりになった時に本当の気持ちを晒したわけじゃなくて演技でしかなかったから。演技以上のものがあるような気がするけどそうでもない。
もはや他のキャラクターが何しても自分の中で加藤恵一強なんだけど、今後これをひっくり返す展開があるんだろうか。ないだろうな。

この回のせいでBDを予約する羽目になりました。深崎暮人氏のイラストが好きなのもあるので二度おいしい。

Blu-ray&DVD | TVアニメ『冴えない彼女の育てかた』公式サイト

予約特典があるんでもう発売間近だけどとらのあなで予約をしてきた。店舗応援特典で店舗によってもらえる色紙のキャラが違うんだけど、とらのあな秋葉原だともらえるのはスペンサーです。そこが加藤恵じゃないのは最終的にもらえる店舗ごとの特典を見ていたからだけど、予約して前金払っちゃってからとらのあな新宿店で予約すれば加藤恵がもらえることに気付いたのはやはり加藤恵のステルス性能の高さ故だと思います。

今期のアニメは一話始まってからの期待値から大幅に振れる(プラスもマイナスも)ものがいくつかあるので、目が離せないすね。